基本に戻って裏切り帰還時の姿予想。誰に焼かれたかは、この部屋の中を探してみて下さい。








この国は、民は、磐石だと叫ぶ王があった。
金色を纏う悪魔の鳥がその王を焦がし、
民は、騎士は、皆一目散にと王を助けた。


ああ、この瞬間だ。
今、このたった一瞬のために、
自分は生きてきたのだ。


滝のように流れる騎士の羽根を押しのけ、
金色と相対する王へと背を向け、
ただちっぽけな―――蜘蛛へ。


手柄などいらん。
お前の存在そのものがあの国の屈辱だ。
だがお前の存在も汚される。
それでもいいのなら、
お前の思う、最も侮蔑を感じる瞬間に、
あの国と民を裏切れ。


王や貴族やなにがしという騎士は、
当然のように彼の正体を知っていた。
だが民は、騎士は、知らない。
磐石は、足もとの小石一つで転がった。


俺の存在が、名前が、姿が、
どれだけ汚されようとどうでもいい。
ただ、
ただあなたの役に、立ちたい。