→ 昔の日記も見る?

*Diary*

〜2006年8の月〜



● 8月24日(木) ●

 辺境の地だと思っていた職場近隣の書店にも『カクレカラクリ』が入荷していて、朝からちょっと感動しました。思わず買いかけたのですが、名刺交換会の整理券取り置きのために本もおあずけを喰っているのです。うう。ここを読んで、整理券を見送って本は入手できた方の溜飲が下がるなら良いな、と思い、敢えて2冊目の購入には踏み切らずにじりじりと9月9日を待とうと思います。ここでもひとり、カラクリカウントダウンスタートです。カタカナ多いな!
 スタートといえば、FちゃんからのメールでB'zのライブが日曜に迫っていることを思い出し、慌ててヘビィローテーションをアンダーグラフからB'zに切替え、MONSTERのローテを開始しました。このアルバム、「衝動」という曲を聴くたびに「プロモを撮る時に、衝動…しょうどう…書道、と思いまして」と語っていたことを思い起こし、そのことばかりが頭をぐるぐる巡るので碌々まともに聴いてなかったんですよね。でも、さすがにそうも言ってられない。といいつつ、やっぱり聴くと書道……(苦笑)。ら、ライブまでにはこの笑いを払拭しておきたいものです。頑張れ、私!



● 8月23日(水) ●

 営業さん達が出張で出払っているのを良いことに、朝の10時から来月の森先生の名刺交換会整理券ゲットのために私用電話。すみません……。でも、きっとうちの会社なら上司に正直に話しても許してくれる。私の上司なら、2人ともきっと許す。そうでなければ、オダギリジョーの為に有休を取る私に一眼レフカメラを貸与したり、デスク上の食玩を「お、いいな、新作か?」と誉めたり、そんなおもちゃいっぱいの一介の平社員に机2つという部長席より広いエリアを与えたりはしないでしょう。人事権と勤務地選定権はないけれど、他は割合と自由な振る舞いを許してくれる職場だからこそ、これだけ続けてこれたのだと思います。実は結構、仕事飽きてきてますけど(笑)。
 周囲の温かい応援のおかげで、整理券は無事に確保できました。スタートから10分くらいで電話は繋がったのですが、既に配布予定枚数の半分くらいの番号でしたので、先生の人気が伺えるというものです。以前にも何度か整理券ゲットに努めたことがありましたが、今回はこれまでで1番早く無くなったんじゃないかと思うくらいの早さです。折角掴んだ幸運ですので、残念にもゲットならずとなってしまった方の分まで楽しんでこようと思います。ついでに翌日はイベントとか言っちゃおうかな…と思ってもいます。何の、とか聞くのは野暮ってもんです。調べようとか考えるのは野暮をひっくり返して通り越して大火事です。全焼しちゃいたい貴方は、ケット○ムとか使えば良いと思います。それが何かとかGoogleさんに頼らなきゃならない人は、「およしになってね TEACHER」でも調べた方が有意義かと。フロントは確か、No.4です。



● 8月22日(火) ●

 風邪をひき始めてから早一週間余り。ずっと37.3〜37.5度くらいの微熱状態が続いているのですが、半端な熱だけに、これはもう終盤で明日には熱も下がって治っちゃうんじゃないかな、と思ってしまって未だに病院へは行っていません。治りかけの時にいって「あー、何だよこいつ、もう殆ど治ってるのに病人ぶっちゃってさー。ハイハイ、病気って言ってほしいんでしょ、適当なクスリ処方しときゃ満足でしょ」とか思われたら嫌じゃないですか! こういうとこだけ無駄に想像力豊かで、しかも被害妄想ちっくなところが我ながら恥ずかしいのですが、思っちゃうものは仕方ない。まあ、明日には治ってるような気がしますし(と思い続けた一週間め……)。
 風邪をひきっぱなしなのは良いとして(いえ、良くはないのですが)、体力低下に伴って何かをしようという意欲までもが削がれてしまうのはいけません。自炊中心の生活なだけに、食事の支度への意欲が削がれてしまっている今、何だか食生活が適当です。というわけで、パスタ de 夕食3日目。せめてもの救いは、トマトベース・スープ系・和風、と趣きが異なることでしょうか。適当なくせに変な自分ルール(この場合は「毎日違う味」)を打ち立ててしまうあたり、B型っぽいなと自己分析。実際、B型です。ええと、実のところは特に血液型別性格判断とかを真面目に信じているわけではありません。あれは統計学の分野だと思います。だからこそ、結構ありかもな、と思うのですが。逆に姓名判断とかはナンセンスだとしか思えない。とはいえ、こういったものは宗教と同じく、信じたい人が信じたいものを信じることが自由であり自然であり救済なのでしょう。他人に押しつけさえしなければ、お好きにどうぞという感じ。



● 8月21日(月) ●

 毎年くり返し行われる夏の高校野球ですが、もしかすると私は生まれて初めて高校球児が「美しい」と評され、「王子」とあだ名されるのを見たかもしれません。しかも「ハンカチ王子」。すごいネーミングセンスですよね……。確かに、高校球児にしてはすっきりとしたお顔立ちです。でも、個人的には昨夏の山梨代表・日本航空のキャッチャーしてた子の方が好みでした(赤裸々)。そして、私は今年は駒大苫小牧を応援していたので、今ひとつ王子の騒がれっぷりには乗り切れていません。それはさておき。相変わらず野球のルールはいまいちわかりませんが、昨夏に続き、今夏もわりとよく高校野球を観た夏でした。プロ野球にはない、全力の頑張りがとても眩しいです。きらっきら。人は自分にない物を欲する、というのが実感できる。だからでしょうか、自らが最もきらっきらしていた(当社比)中高生時代は高校野球にちっとも興味が持てなかったものです。アルプススタンドを映すカメラマンは可愛い子ばかり狙ってやがる、とか思っていました。それは、今も思っています。
 高校野球というと、いつまで経っても、思い出されるのは「タッチ」です。これ、タイトル聞いて思い出されるのがマンガかアニメか実写かで微妙に世代が別れてしまうことになりそうですが。ちなみに私はアニメです。当時は達ちゃん派でしたが、大人になった今なら原田くんだと思います。何となく。



● 8月20日(日) ●

 楽しく遊んだら風邪も吹っ飛ぶかしら、とどこの怪しい精神論者かと思われかねない考えでおりましたが、やはりそう上手くは事は運ばず、結局本日でめでたく7日めの風邪っぴきです。もう、連日続くこの微熱にも慣れてきました。ちょっとメールとかそっちのけ気味で申し訳ありませんが、もうしばらくご猶予をいただけると幸いです(読むだけは読んでいます)。
 あ、そうそう、Tさまからもご指摘を受けているのですが、8/5の日記でロッテンマイヤー先輩とか言っているのはローマイヤ先輩です。白パンを取り上げたりしません、ハムをくれる人です。オリラジの時といい、いつもながら固有名詞を覚えられない私。脳の老化が原因でしょうか……めそめそ。でもでも、まだラインハルト・フォン・ローエングラムとかちゃんと覚えてますから大丈夫ですよね。ミューゼルでも可。アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトもまだいける! それともこれは、三つ子の魂百までとかいうアレでしょうか。可愛い女の子の名前ならすぐ覚えられるのに(笑)。
 女の子という単語で思い出しましたが、今日、にわか雨が降った先に洗濯物を取り込もうとベランダに出たら、向かいのアパートのお兄さんが珍しく在宅中で、何だかバッチリ目が合ったと思いきや、その彼がいつもは開けっぴろげなカーテンをさっと閉めたんです。え、ちょっと待って、それって男の貴方よりも女である私がやるべき行動なんじゃない? 私別に貴方の部屋なんか覗かないわよぅ、と少し女としてのプライドが傷つきました。すっぴんだったのがいけなかったのかと、今度からは洗濯物を取り込む時にも化粧をしようかと悩んでおります。しょんぼり。



● 8月19日(土) ●

 普段は朝ごはんといえばお弁当の余りを摘む程度なので、「普通の朝ごはん」というのがわからない。えいやっと山盛りのサラダにベーコンエッグとガスレンジのグリルで焼いたパンをお出しして、ボリューム勝負の朝食を並べ立てたがために、食べるのに妙に時間がかかってしまい、考えていたより家を出るのが遅くなってしまいました。すみません、Tさま……。
 本日、Tさまと共に向かった先は、先週に続いてまたしてもインテックス大阪。今週は鉄道ではありません。ちょっとしたハンティングです。家主さまに甘えて、朝一に列が出来そうな一箇所だけ先に向かったのですが、そこで並ぶ間に可愛いお嬢さんに何故か「サークル入場ですか?」「どこのジャンルか聞いても良いですか?」「ちなみに失礼でなかったらサークル名は?」と矢継ぎ早に質問攻めにされました。彼女と私、前後でも隣でもなく間に1人挟んだ斜めに並んでいたんですけど、何故か私だけ(笑)。何か同じ匂いがしたのかもしれません。彼女、以前は私と同じジャンルだったばかりか、お手伝い先のお客さまだったようですから。もしくは、同じ匂いではなく怪しい匂いがしたがための、身元調査だったのかもしれませんが。唐突だったので驚きましたが、可愛い人だったので良いです。可愛い人、綺麗な人にはとことん甘い人間です。
 イベントでは一応全ての館を回りましたが、どこも結構盛況でした。お買い物も、色々できてほくほく。こんなに買うはずじゃなかったのにな、と思いましたが、いつも大抵はこう思うので今更です。2週間分くらいの食費を本代に代え、幸せな気分にひたって、風邪のことなど忘れる勢いです。このまま治ってしまえばいい。
 会場を後にして向かった先は、日本橋。ちょっとしたオタクロードご案内です。わざわざ遠方から来た人を連れていくような場所ではないのですが、相手がTさまとあっては話は別、のりのりでお連れしますよ。秋葉原をよく知るTさまには規模の小さなアキバぐらいの印象でしょうが、概ねそんなところです。道行きの途中でMだらけへご案内した際、某ひぐらしを買おうか考えてらっしゃったTさまに、2人連れのお嬢さんが「これとこれ、どう違うんでしょうか?」と2枚のひぐらし(略)を指差して尋ねていたのがとても面白かったです。他にも店内にはわんさか人がいるというのによりによって店員ではなく、地元民でもないTさまに尋ね、それに淀みなく的確な返答で応えるTさま。Tさまを選んで質問した彼女達の眼力に、感心いたしました。
 25時間ほど、みっちりと遊んでいただいてとても楽しい一日でした。おもてなしスキルがない人間なので、来て下さるお友達にはつまらぬ場所かもしれませんが、のびのび自由に振る舞っていただければこちらは嬉しく思いますので、是非これに懲りずにまた遊びに来ていただきたいと思います。他の友人も、食事と気遣いに期待なさらない方なら、どうぞお越しくださいませ。と言っていたら来週にはFちゃんが遊びに来てくれる予定ですが。うきうき。



● 8月18日(金) ●

 関東からお友達のTさまがいらっしゃったので、仕事はとっとと終わらせて新大阪で合流。Tさまは本日、真夏の京都を散策された猛者です。地元民でも遊びに行こうとはなかなか思わない盛夏の京都へ、まあよくいらっしゃったものです。しかも、目的が神泉苑だったりするマニアックぶり。存分に法皇さまの御前で婚約者ごっこでもなさればよいと思います(笑)。私もそのうち、夏の熊野で船に乗ったり、冬の鎌倉で猫をお腹にのせたりしたいと思います(笑)。何の話か、お判りにならない方はどうぞそのままで。
 折角いらっしゃるので手料理でもてなそうと考えていたのですが、ここ数日ろくろく買い物に行っていなかったので、ある食材で作れる料理でTさまが苦手な食材を使わないものといったら、ベーコンとアスパラのパスタくらい。さすがに遠方からいらした方にお出しするには貧相なメニューなので、申し訳なく思いつつも外食にお付き合いいただきました。次にいらっしゃる時には準備を整え、腕を磨いておもてなしリベンジといきたいところです。
 そういえば、今までに新居にご招待したお客さまの中で、うちのトイレに驚かなかった方はTさまが初めてです。他は皆さまもれなく驚かれた後、私を見て「うん、君らしいね」と仰ったものですが。ちなみにうちのトイレ、とんでもなくピンクでフリルな世界となっています。いや、これは別に私の趣味ではなく、実家にあった中からマットのサイズが1番小さいものを選んだだけなんですけどね。狭いトイレだから、それじゃないと合わなかったのです。ですから、別に私らしいとご納得いただくことはないのです、あれは私ではなく母の趣味です。使用しているペーパーまでもがピンクなのは、私の趣味ですが(笑)。



● 8月17日(木) ●

 職場へ行ったら、あらまあ吃驚、声が変。ついに風邪がノドにまで影響してきたようです。声が出るかどうかなんて、一人だと関係ないので職場で朝の挨拶をするまで気がつきませんでした。声がでないと途端に病人扱いされるのが面白いです。いつもは私を犬あつかいなさるO課長も、病人には優しいらしく「早くハウスにお帰り」と暖かい言葉を送って下さいました……って言っても、やっぱり扱いは犬なんですが。もういいです、最近は開き直ってこちらも送話口に向かって「わんわん」とか返して差し上げてますから。本当に、いつになったらこの人に人としての扱いをしてもらえるのか、明るい未来が見えません。くぅん……(鳴)。



● 8月16日(水) ●

 たった5日の休みでは、そう勘は鈍りませんね。風邪でぼんやりする頭でも、お仕事はそれなりに楽々とこなせました。東へ転勤されたK氏と電話で話した折に「夏休みどうでした? 東京とか行ったの?」と尋ねられた時は、内心、何故に東京?どこへ行ったと想定して言ってるの?と冷や汗がタラリと背中を伝う思いでしたが、幸いにも今夏は大阪で過ごしましたので嘘つくことなく地元で遊んだと答えられてほっと一安心。と思いきや、うっかり「直前に横浜へは行きましたが」と洩らしてしまったところに、「オダギリジョー?」と返されて、ばっさり袈裟がけで斬り捨てられた思いです。いやぁぁぁっ、この人なに、何なの、私の何を知ってるっていうの! この夏1番恐ろしい思いをしたのは、このK氏との電話です。もう私には何も聞いてくれるな、と言いたい。



● 8月15日(火) ●

 昨日よりはましになったものの、まだ風邪は体内に居候中。それでも実家のあるS市よりは暑くないよ、と真夏真っ盛りな外気温に体温でもって勝負を挑んでいたあたり、思考回路は相当なやられ具合だったようです。光熱費がどうこうと言っていられる状況ではなく、またお金は快適な人生を買うための資金だとばかりに、連日、クーラーと二人三脚ライフとなっています。目下の興味は、ドライ機能と冷房ではどちらが涼しいか、です。今のところ、何となくですがドライの方が私の身体に合っている気がします。涼しすぎず、暑くない。それが私の目指す理想郷です。



● 8月14日(月) ●

 3日間遊びまくったツケがまわってきたのでしょうか、朝起きるとノドが痛い。何となくヤバイ気配を感じて久しぶりに体温計をくわえてみたところ、結構な発熱具合です。まごうことなく、夏風邪です。というわけで、ほぼ一日中ダウン。
 こういう状態の時、1番役立つ常備食はそうめんだと実感しました。茹で上がり時間の早さ、適度に補給できる塩分、のどごしの良さなど、どこを取っても申し分ない。料理の腕がさほど影響しないところも素晴らしい。昼は薬味てんこもりで冷たく、夜はきざみ揚げ(油抜きしてきざんだものを冷凍庫に常備)でちょっと甘めの味付けでにゅうめんとして、美味しくいただきました。揖保の糸なら毎日食べてもいい、と思います。愛してる。



● 8月13日(日) ●

 コンベンション3日目、いよいよ最終日です。
 実はこの日のブース内は、昨日朝のそれとは違うのです。一見すると同じなのですが、まず、パンフレットやFlipbookがお一人様につき一部ながらも自由配布に!(昨日までは名刺と引換えでした)。そして、ぱっと見では決してわからず、けれどとても大きな違いはPOPINJAYにあります。牽引している貨車のキイキイという音をBGMに走行していたPOPINJAY、実は今はもう動かないのです。いえ、ちょっと言い過ぎました。全く動かないわけではないのですが、机上の小さなエンドレス上を走るにはパワーが強すぎるようです。社長のお見立てによれば、ナントカが切れたとかホニャララが上がってしまったままになって戻らないのだろうとか、まあとにかく「無理をさせすぎたら頑張りすぎちゃってちょっとね…」って感じです(<ちっとも説明になっていません)。そんな状況になっても、トラブルに衝撃を受けることなく即座に原因を推測し、改善策を考え始めるばかりか、弁天ヶ丘線での走行だったら暴走して危なかったのでここで起こったのはむしろ幸いだったとさえ仰る社長のお姿に、心の中でぎゅっと両手を握りしめてシビレていたのは内緒の話です。欠伸軽便鉄道は出張中でも安全対策を怠らず、いかなる時にも向上心を忘れないようですよ! ……ところで、全然関係ないんですが、「シビレる」って表現にはそこはかとなく昭和の香りが漂っている気がしませんか。くんくん。
 最終日ともなると、お手伝いスタッフもフル出動です。愛想よく巧みな話術でお客さまに接する他のスタッフに比べ、お役立ち度の低い私はむしろ展示物を見たいお客さまにとっては単なる障害ぶ…つ…?(蒼白)。これではいけないと、じゃあまずは腹ごしらえでもとK氏を誘って昼食に出ることに。何だその繋がりのない行動は、と思った貴方は読みが足りませんよ。日本では古来より、腹は減っては戦は出来ぬと言うではありませんか。頑張るためには、まず腹ごしらえです。これ、普段ほとんど朝食を食べない人間が書いているだなんて到底思えない文章ですね。まあ、理由はともかく、外へ出てみることにしたわけです。すると、どうでしょう、いつの間にやら近隣にある施設・WTCの中にブライスショップがあるではありませんか。これはちょっと行っておくのが森ファンってものでしょう、と、何ともこじつけくさい理由を振りかざして店内へと足を踏み入れます。どのブライスショップにも共通して言える事だと思いますが、独特の雰囲気です。ここだけが異世界。そんな雰囲気の中にK氏を放置して、店内を見て回る私。大変友達がいのないことが、今、白日の下に明らかになりました。ここで2007年のカレンダを発見して、その発売の早さに吃驚です。あの、今はまだ盛夏まっただ中な8月であって、今年は1/3以上も残っているんですけど…! でもまあ、裏を返せばこんな早くに翌年のカレンダを買う人間もそうそういないだろうと思い、よっしゃM先生未入手のものをゲットだ!と、お買い上げ。もちろん、プレゼント包装です。有無を言わさず押付ける気まんまんですよ。そして、同時に購入した写真集も、後ほど先生がお持ちでないことが判明した時点で押付け。なんて強引、なんて無理矢理。いやぁ、ファンって恐ろしいですね(と、一般論へのすり替えを図る)。
 戻ってみると、既にFlipbookは配布終了。ブースも大賑わいで、ますます私の居場所なんてありません(笑)。それじゃあと気になって仕方なかったドアの外へ「いってきます」とUターン。ドアを出てすぐのところには、動遊会さまがインテックスプラザを丸々使って5インチの線路をでーんと敷かれ、様々な車両を走らせていらっしゃいます。なんと、これらはただ見て楽しむだけではなく、実際に乗車体験させていただけるのです。なんて太っ腹! チャンスの女神は前髪引っ掴んででも逃がさない主義の私としては、これを逃す手はないとばかりにいそいそと突撃です。これまで書きませんでしたが、実は昨日も一昨日も既に乗せていただいちゃいました。世の中における一般的イメージとして、こういったミニ機関車の体験乗車というとアトラクション的に見られがちで、それはこのコンベンションの場でも変わらないのか乗車を待つのは子供ばかり。時たま大人も乗車していましたが、それは明らかに子供の保護者としての付添い乗車といった感じで、純粋に大人が当人の意志で乗せてもらっているところを見かけなかったのですが、そんなことで引き下がるようならこんなところに来ていません(きっぱり)。
 1日目に伺った時は3種類の機関車が運行中で、その中でも「赤いのに乗りたい」と言った私の我侭で幾人かの子供に先を譲るフリをしてT氏と2人、まんまと狙いのものに乗り込みます。これは機関車のすぐ後ろに客車が連結されているので、途中のトンネルで感じる蒸気が凄かったです。本物と違ってオープンエアな客車なので、モロに襲い来るわけですよ。うん、こういうの素敵ですね。終盤には噴かした蒸気に混じった石炭の欠片が少量降り注ぎましたが、これは乗車前に看板にて乗車希望者は了承するようお達しがあったので問題ありません。むしろ、これぞ蒸気機関車!って感じられて、私的にはほくほくです。2日目は伺ったのが夕刻だったためにライブスチームは既に火を落とされてしまい、バッテリィ駆動の電車に牽引された客車に乗車。確か「あさぎり」という名の電車です。対リアル鉄道、その中でも国内の鉄道における鉄分は殆ど皆無に近い私には、その型番はもちろん、どこを走っているどの会社のものかどころか、それが特急なのかどうかさえ判らないのですが(すみません…)、お子様は割とこういう近代型の電車が大好きなようで、大人気でした。そんな子供に混じって、なんと大人5人で乗車希望。私はK氏と2人で向かったのに、気付けば後ろに3人の便乗者がいらっしゃいましたよ。当然というか、皆さん私の知り合いなわけで…。この、いくじなしさん達め!(笑)。怪しい大人5人をも動遊会の方は快く受け入れて下さり、周囲にも「大人だけの乗車もどうぞ」とお声がけなさる心優しいお気遣い。まあ、それでもやっぱり大人のみの乗客は私たちだけなわけですが。そうして、見かけは大人・中身は子供!を地でいってみせた私は、最終日である今日3日目には単独突撃するまでに至りました。もう、大人の慎みなんかありゃしません。あるのは楽しみに対する貪欲なまでの欲求だけです。この日のお目当てはボールドウィンのB1タンク(というらしい)。欠伸軽便鉄道掲示板で社長がオススメされていたのを見て、狙いを定めていたのです。乗る前から舌なめずりしてばっしばっしと写真も撮りまくり。もう周囲の目なんて気にしない、こんな素敵な機関車を前に人間に目をやる人なんているはずがありませんもの。乗るのとは関係ありませんが、最後尾に連結されたカブース(というそうです)は、窓もドアも開く仕組みでとても可愛い。どうして知っているかというと、開けて見せてもらったからです。乗降場所の手前にポイントがあって、その更に手前に切替装置が置かれていたのですが、これ、走行しながら運転士さんがポンと上部をたたけばポイントが切り替わる仕組みになっていました。こういうところも勉強になります(何の為の…?)。どうして知っているかというと、これももちろん尋ねてきたのです。もう遠慮とか米粒ほども残っていません、思いきり前のめりですよ。3日で3種に乗せていただきましたが、乗り心地が一番楽しかったのは初日の赤いの。運転士さんを挟んでいるとはいえ、機関部がごく間近だったので臨場感バツグンです。直線が長くて円周も大きく、周囲が倉庫群のような場所だっただけに景色などを楽しむというよりは、機関車のパワー(10人くらい乗せても楽々運行!)や客車の安定感(乗り降りの際にぐらぐらしません。重心を低くしているからでしょうか?)を実体験として感じられるのが、この体験乗車の良さかなと思いました。何より、素晴らしい模型が実際に動き、人を運び、それを間近で見られるだけでも凄いことだと思いますし。羞恥心の壁に阻まれて乗らなかった方は、存分に後悔なさればよいと思います。見に行かなかった方は、もっと後悔なさればよいと思います。とても楽しかったですから。
 ろくろくお手伝いをした感のない最終日ですが、ちゃんと最後は働きました。スクリーンに使っていた棒2本(重量は合わせてもおそらく1kg未満)を運んだり…運んだり…した、だけ……。すみません、コンベンションをエンジョイし過ぎました。多分、スタッフの中で一番楽しんだ自信があります!<そんな自信はいりません。
 夜はさんふらわぁ号が停泊していた港の見えるお店でお食事会。デザートのケーキまで、ぺろりと美味しくいただきました。幸せ。



● 8月12日(土) ●

 コンベンション2日目。
 今朝は、いち早くいらっしゃっていたvさまのパンフレット製本をお手伝いするところから始め…るつもりが、まんまと横取り。なんて気遣いの足りない人間なんだろう(がくり)。何故そうなったかと申しますと、とても普通の道を歩んで成長された(でもGゲージャらしい!)vさまは、トンボの断ち位置をご存知ではなかったようなのです。そうですよね、製本の機会やそういったお仕事に関わらなければ知らないものですよね。なので、天からの不思議な声によってトンボというものを知っていた私が、これ幸いと断ち切り係を奪ってしまったわけです。そして、更にはスーパー製本戦隊レッド・Sさまが諸事情によって遅れるのを知るや否や、「お疲れのSさまにお仕事を残しておくわけにはいかないわ」という大義名分を振りかざし、その実は「全部製本を終えてSさまのお叱りを受けるも一興…?」と、なにやら大変M方向の思考のもとに俄然やる気を燃え立たせ、ひたすらにパンフレットを切りまくりました。もともとこういった作業は好きな方なので、数をこなすうちに夢中になり、調子も出てきて、とにかく切る、切る、切る。黙々と切る姿に、社長に「機械のようだ」と評されていたとかいないとか……。端から見て、一体どんな姿だったのでしょうか?(どきどき)。もう、最後の方なんて明らかに「只今作業中。近寄るべからず」みたいなオーラが出ていたような気も致しますけれど。鬼神みたいな姿だったらどうしよう!<あながち否定できない(汗)。
 そんな鬼神うんぬんはさておき、昨日に比べて本日はなかなかの盛況っぷりです。昨年の東京開催に比べると、鉄道マニアの比率が下がり、代わりに鉄道好きを含んだ家族連れが多く目に止まりました。中には本当に小さなお子様もいらっしゃって「こんなに小さいうちから…」と思わず同情、いえいえ、将来有望な若き鉄ちゃんを頼もしく思ってみつめておりました。しかし、その視点は実に様々で、欠伸軽便鉄道を訪れたお客さまも、スクリーンに映し出された映像を食い入るように見つめる方、机上にあるがために目の位置に近い5インチの機関車に「でかっ!」と声を漏らして見入る方、手前に置かれたGゲージを横から前から上からと360度カメラのように様々な方向からご覧になる方、スタンプ帳にスタンプを追加される方、配布物ゲットに余念のない社長ファンの方などなど、楽しみ方色々という感じ。同じ物を見ていても、感じ方は着目点はそれぞれという、この自由度が良いですね。「こう見て欲しい」という出展者の自己主張も芯としては大切でしょうが、それではそこ以外に興味のない方が楽しめませんもの。色々な方が各々の楽しみ方でもって見ることができるというのもまた、大切なのではないでしょうか。会場内を見て回っただけでも、その展示内容は様々で、鉄道模型の奥深さの一端を垣間見たと同時に、視点の多様さも実感しただけに、特にそう感じました。というか、なんで私、こんなに鉄道模型への理解を深めようと躍起になっているのでしょう。甲子園には魔物が棲んでいるといいますが、鉄道模型の世界にも魔物は棲んでいそうです。魅入られないよう、気をつけないと……くわばらくわばら。
 この日から、1・2号館以外の全館でSUMMER SONICが始まったので、館を一歩出ると暑さにやられた屍累々。じゃなかった、生きてます生きてます。ただぐったりしたサマソニ来場者を沢山見かけました。入場の時からして、サマソニは凄い列でした。「さすが土曜日、昨日とは来場者数が違うわ」と一瞬勘違いしたのは、多分私だけ。鉄道模型コンベンションは悠々入場できました(笑…っていいのかここは?)。ちょっとだけ、あっちに心惹かれたのはここだけの秘密です。17時半からお向かいに近寄ってみようかなぁとか思ったりしてませんったら!
 森ぱふぇの方にも、何人かお会いできました。昨日もKさまにお会いしてお昼をご一緒させていただいたりしましたが、今日はもっと大勢の方がご来場くださいました。もちろん私に会いになどではありません、欠伸軽便鉄道を、そして社長をご覧になりたい一心でしょう。皆さま、遠くから本当に熱心で、私、感動致しました。いつもは私が遠征組に類されるので、たまの逆転は何だか嬉しいです。こんな蒸し暑くなく、交通の便が良い場所だったらもっと良かったんですけれど。大阪でこういった催しができる場所が少ないがために、遠方からお越しの方は大層ご不便だったことと思います。でも、私のせいではないので謝るわけにもいきません。ええと、こういう仕様だと諦めて下さい、としか……。
 夜は、お昼過ぎに無事辿り着かれたSさまもご一緒に、総勢8名でお食事に。地元民なのに、不案内で大変申し訳なかったと思います。でも、行ったお店は妙に店員さんが親切でフレンドリィで、パスタもデザートも美味しかったので、良しとしていただきたいところ。満タンに膨れ上がったお腹を抱え、ちょっとカロリィ消費とばかりに一駅ほど古巣(もと職場付近)を可愛い女性ばかり3人をはべらせ、もとい、駅までご案内して歩きました。ちなみに歩いたところは、大阪で1番気温が高くなるとされている地域です。もうちょっと配慮というものを覚えたいなと反省した、2006夏の夜。



● 8月11日(金) ●

 本日より、職場で一人お先に夏季休暇へ突入です。一昨日も午後休とりましたが、それはそれ。まだまだ有給休暇にはゆとりがございます。
 休みをもぎ取って、照りつける太陽の下、向かった先はインテックス大阪。本日より3日間お世話になる、展示会会場です。ここで行われる第7回鉄道模型コンベンションなる催しに参加するのです。もちろん出展者としてなどではなく、そのお手伝いに。もっとも、実際にお役に立てるかはまた別のお話。意気込みとしてどうか、ということが肝心なのです。でも本人以外には、意気込みよりも実際にどうかという方が肝心に違いありません。が、頑張ろう…!(めらめら)。
 朝からのお手伝い組は3人で、入場に必要な出展者パスを持ってきていただく手間を少しでも省こうと往路は途中でT氏と待ち合わせていたのですが、彼は始発でも間に合わなかったらしく、遅れるというメールが。一瞬置いてっちゃおっかなーと思わないでもなかったのですが(笑)、それもまぁ酷い仕打ちかと思いとどまることに成功。昔なら確実に「先に行きますね」ってメール返してましたね。丸くなったものです、私も。そんな私の善行を神さまはちゃんと見ていらっしゃるわけで、到着しました連絡をT氏にお譲りしたというのにその電話にM先生はお出にならず、結局は私がお電話させていただきました。えへへ〜(嬉)。
 到着した時には既に展示物は整えられており、私たちがこなせるお仕事はパンフレット作りくらい。私、三つ折りはちょっと得意です! もりもりはりきって折り折りしました。そうしておいて、ちゃっかりと先生がご用意されていた最初の数十部のうちの1部を自分用にといただいてしまう私……(もちろん、自分の名刺と引き換えに)。そう、ご訪問されたお客さまの大多数がお手になさったパンフレットは先生が折ったものではなく、私や他のスタッフの手によって折られたものなのです!(ジャジャーン<がっかり系の衝撃効果音)。でも、その事実を知ったとて何らお気を落とされることはありません、印刷されている内容は全て1部残らず同じですから。

 さて改めて。今回お手伝いさせていただいたブースは、欠伸軽便鉄道です。その机上を飾るのは、5インチの機関車(最新車両POPINJAY)が走るエンドレスと、同じく5インチのラジコン車両(カメラボーイ)、庭園鉄道の映像を映し出すスクリーン、その映像に出てくる機関車をスケールダウンしたレイアウト、Gゲージ車両、ストラクチャ、腕木信号機(1/4スケール?)、だるま転轍機、ABLRの文字が輝く制帽(1/1)そしてそれぞれのスケールに合わせてブライスやプーリップやピンキーや国際救助隊あがりのあの人たち、それからカジュアルディなのかオーバオールに制帽姿ののんた君などなど。とてもカラフルでキュートなブースです。鉄ちゃんと言えばスタンプ帳は必須アイテムらしいので、そんなスタンプ蒐集家のニーズにも応えられるよう、オリジナルスタンプもスタンバイ。上手く押さないとインク写りにムラがあるのはご愛嬌、そこをすかさずお手伝いするのもスタッフの力量の見せ所です!(<誰でもできる)。お名刺と交換で、パンフレットと社長自ら鋏を入れられた記念乗車券も配布。そして今年はなんと、広報部長(と同僚さま)力作の、パラパラめくって庭園鉄道の様子を楽しめるFlipbookのキット2種も配布。こちらは限定200セットというレアアイテムです。
 初日は平日だからでしょう、朝一の限定品販売箇所以外は割とお客さまが少なめでした。加えて、時間とともにスタッフも増えて人手に余裕が出たのをいいことに、これ幸いと会場の展示物を見に行かんとのこのこ出かける私。社長がおすすめして下さったところを見て回ろうと、まずはO-MORO DESIGNさまのところで可愛い可愛いと唱えながら食い入るようにレイアウトに見入ります。入場時に配布されている「さあ 鉄道模型の旅へ」というパンフレットにも掲載されていますが、こちらのレイアウトはとにかくキュート! 仕舞い方などに一工夫あるアイディアもさることながら、とにかくカラーリングの技術が素晴らしい。屋根とか幌とかの汚れ具合なんかが秀逸で、同じパーツを与えられて同じように組み立てようともこの味わいは出しようがありません。もう、本当に素敵です。
 続いて、木内さまと佐藤さまのブースへ。草刈機のエンジンが使われているグースや、世界初の旅客鉄道ロケット号、その次に生まれた型のライオン号などが鎮座ましましております。HOゲージ(だったか)なのにちゃんと蒸気で走るという驚きの機関車もありました。私が生まれるより前に完成されているというのが凄い! そして、ブースの前面でピカピカと佇んでいるのは、弁天ヶ丘線で運転されたこともある木内さまのシェイ。黒く輝く美しいフォルムにうっとりです。サイドに工具入れやオイルリュブリケータ(というのでしたか…?)が可愛く設置されていたり、先頭部のカバーをぱかりと開くとライトのスイッチが隠されていたりと細部にわたって工夫がなされ、しかも見目が良い。がっつり食いついて見ていたせいでしょうか、木内さまにはお声がけいただいたばかりかお名刺までいただいてきちゃいました…えへ。実は実家から一駅、車なら15分ほどの距離にお住まいの方で吃驚いたしました。そんな身近な場所に、こんな素敵なお宝を抱いたお家があったなんて!
 お次は、小池さまのブースへ。架線集電によって走るGゲージレイアウト。こちらの凄いところは、とにかくGゲージでこんな小さいレイアウトで回りきれるのかっ?と息を呑むような急カーブ。そして、進行方向を変える際に中にいる運転士の向きまでも自動で切り替わる仕組み! ご親切にも回路についての説明書きも展示されていて、必死になって理解に努めたのですが……ですが……(がくり)。私、理科系の科目の中でも地学の次に電気が苦手だったというのを思い出しました。だって私、化学畑のお仕事なんだもの(それはそれ、だという声も)。ただただ素直に、凄いなぁ!と感心するばかりでした。見る側が力不足で申し訳ない限りです。まぁ、それはどの展示を拝見してもそう思うわけですが。
 その次に向かった先は、青木さまのブース。こちらはちょっと広いブースで、馴染み深い近鉄特急が走っていました。こちらも架線集電走行でしょうか? 上六行きだったように思います。時々吹笛が聞こえていたような…。ドアも開くそうなのですが、私が見に行ったときはとにかくひた走りで、この状態でドアが開いたら寧ろ問題です(笑)。あと、客車に乗客が山のように乗っていて非常に人口過密な様と、近鉄特急の空席具合とのギャップに一人笑ってしまいました。
 にしても、長々書きすぎですね、今日の日記。お手伝いに行ったはずが、どれだけ遊んできたんだという……。夜はpさまとvさまとご一緒に軽くごはん。ちょっとお口のチャックが緩んでしまい、色々と自己を赤裸々にしすぎた感があるのが思い返すと恥ずかしいのですが、まぁきっと私のことなんて日中のワンダランドに比べれば記憶に留まるようなことではないので、すぐに忘れてもらえるものだと思っています。



● 8月9日(水) ●

 悩んで悩んで、でもやっぱり諦めずに済むものを諦めてしまうなんて私らしくないわ!と奮起致しまして、この盆前進行の忙しい最中に休みをとって、びゅーんと横浜まで行って参りました。休暇届に書いた文字は、私用と書いてオダギリジョーと読む。すみませんすみません、3時からの早退にしただけまだなけなしの誠意があると思って下さい。結構ギリギリに着いちゃう計画で、翌朝は新幹線通勤にしたところに誠意を見て下さい。…と、心の中で念仏を唱えるように呟きつつ、好きな気持ちは抑えられない。
 ライブ自体は、はっきり言って彼の音楽性は私の嗜好とは違う方向を向いているのでアドレナリン全開とはいきませんでしたが、彼独特の"らしい"演出と歌選択に大変満足できました。やっぱりいい男だなぁ。恋心は全開です(笑)。あ、ここ笑うとこなんです、本気で言ってやしませんよ。やだ、何ですかその疑いのまなこは! ち、違うんだから!



● 8月7日(月) ●

 今の私の部屋からほど近いところに美味しい焼肉屋さんがあるので、今日のお仕事アフタは職場の女性陣と「高いお肉を食べようの会」。5人からでないと予約ができないので、予定があるという先輩を半ば強引に巻き込み、いざ肉の戦場へ。一頭まるまる仕入れると豪語するだけあって、メニューが恐ろしく分厚い。肉だけでざっと80種以上の名前が並んでいました。最初はあれこれ食べたいものを考えていたのですが、もう何がなんだかわからなくなってきたので、店員さんに「オススメは何ですか?」と丸投げ。ここの店員さんは教育が行き届いてらっしゃって、ただオーダを取るのではなく、きちんとこちらの好みを聞いてそれに合ったお肉を薦めて下さると聞いていたので、肉素人の私たちが色々悩むよりはよかろうとの判断です。そして、私たちの期待を裏切ることなく、店員さんはいくつかのメニューをチョイスしてくださいました。私が気になっていたミスジは本日は品切れだとか。うーん、残念。
 お値段にドキドキしながら食べたお肉は、そりゃあこの値段取るよねと納得させられるお味でもって我々に勝負を挑んできました。こんな美味しいタン食べたことない。え、何この柔らかお肉。脂身が苦手な私が、脂の部分も美味しいと思う日がくるなんて。何より、牛がここまで様々な味を隠し持った生き物だなんて、今日初めて知りましたよ! おいしーい! 食べた全てのお肉がそれぞれに違った味で、それぞれの美味しさをもっていました。そりゃあ、牛は神様の御使いだとか言われるわけだよ(<別に味は関係ないはず)。うわぁ、牛すごい。100gあたり5000円とかのお肉もそりゃあ美味しいですが、そういうのとはまた違う美味しさというか、高級ケーキの美味しさと苺の色々な品種の美味しさの違い、みたいな感じでした。これは是非また来たいお店です。お金に余裕のある方がうちへお泊まりになる時の夕飯は、ここにお付き合いいただこう。うきうき。
 ついでとばかりに、皆さんをうちへご招待。お腹いっぱいなのでおもてなしはせず、本当に単なるお宅訪問と相成りましたが、先輩にも「綺麗にしててえらいえらい」と誉めてもらえたので、どうやら合格点をいただけたようです。見られて困る物は全て、ウォークインクローゼットの中に仕舞いましたから、今のお部屋はギリギリ、普通のお客さまにもお見せできるのです。これは、実家の部屋に比べると大きな進歩です。まあ、よくよく見たら本棚はちょっとマニアな品揃えだったりするわけですが、普通の人は本棚に並んでいる本なんて見ないというので大丈夫でしょう。鉄道模型とかの文字が見える本は、上手い具合にエプロンの陰になるよう配置してますしね。ミステリィ読みとして認識されるのは良いけれど、鉄道は違う、あそこはまだ未踏の地ですもの。……とか言ってて、次に同僚が訪ねてくる時にはベランダいっぱいに線路があったりしたらどうしましょう(笑)。



● 8月6日(日) ●

 誰にも会わない、と決めた大切な一日。人の輪に入るとよく喋る方に分類されるので社交的だと思われがちですが、全くもってそんなことはなく、寧ろ誰とも口をきかないでいる方が本来の自分らしい行動です。幼少の頃は人見知りも激しく、またそれを隠せないがために、気に入った人間としか話をしない子供でした。だから、普通以下の感情しか持たない人とは口も利かないし、それ故に相手からも好意を持たれるはずもなく、そんな相手を好きになる可能性は一片もないという悪循環により、非常に限定した人間関係を築いていました。それが自我の発達とともに自分なりの処世術を見出し、話したくないことを聞かれる前に話しても良いと思えることを矢継ぎ早にこちらから話してしまい、あたかも持ちうる情報の全てを開示したかのように思い込ませることでこちらの領域に踏み込ませないという先手必勝、やられるまえにやれ!的な攻めの鎧を身にまとうに至ったわけです。その反動で、時々何も言葉を発したくないと思う波が襲ってくるので、今日のように心休みの日を作るのです。1シーズンに1回くらい休みの日があれば、大丈夫。
 誰とも会いはしませんでしたが、そういえば、言葉は発しました。ニンテンドーDSに向かって「オッケィ!」って(笑)。お料理ナビをプレゼントしてもらったので、それをちょっと使ってみたのです。タマネギのみじん切りムービーにちょっと感動ですよ。お料理上手な人には不要なソフトですが、これから料理をしてみようと思う人には結構使えるソフトだと思います。最初は恥ずかしいかと思っていた「オッケィ」の発声も、躊躇するのは2声くらいまでで、そのうち段々と興が乗ってきてにっこり笑って明るく言えるようになりました。こちらの発した声が上手く感知されなかった時に、コック服のおじさんが「ん?」という顔をするのがちょっと可愛くて、無理に聞き取れなさそうな声を発してみたりするのが楽しいです。料理しながら使えるかは、また後日試してみるつもり。
 ところで、「あたかも〜のように」って言い回し、試験問題以外で見たことないし、ましてや言葉として聞いたことが私の発言以外ではない…と同僚に指摘されたのですが、そういうものですか? 加えて、「ましてや」も言わないって言われました。私の言葉遣いは、時々妙に文語的なのだとか。では、口語的とはどういうものかと、試しに今流行っぽい(と私が考えた)「超ウケる〜」とか言ってみたところ、一層の笑いをとることができました。え、何がいけなかったのでしょう? 関西弁じゃなかったから?(多分違う)。



● 8月5日(土) ●

 うちの犬、ちょっともう可愛すぎてどうしようかと思いました。寝てたら脇腹にまんまると寄り添って一緒に眠り、甘えたくなったら顔を舐めて起こし、食事中にはずっと横で私を見つめて待機してるんですもの。ら、ラヴ……!(きゅん)。ちなみに、時たま兄が帰ってきても、もうわんこは最初だけ愛想を振って後は割とそっけない態度を取るそうです。これが真の飼い主とそうでない者の差だよなフハハハハ、と、その場に居もしない兄に向かって高笑い。言ってる私も、すぐさま、また一月ばかり彼女と離れて暮らす生活に戻らざるをえないわけですが。しょぼん。
 両親ともの実家の墓参りを済ませた後は、映画2本を立て続けに観に行きました。「ハチクロ」と、2回目の「ゆれる」。ハチクロは原作を読んでなかったら楽しめたかなと思う映画でした。キャラクタのイメージが違う(特に森田…)のは構わないのです、例えロッテンマイヤー先輩が出ていなくても。そういうものだと思うし、原作キャラの持っている核の部分は壊れていないので、その点では映画は成功だと思います。青春っぽい青くささや突発的に湧きあがる衝動や期間限定の楽園みたいな学生生活、そういった感じも短い時間枠の中ではわりとよく表現されているとも思います。でも、足りないんですよね、ときめきが。映画を観てても、きゅんとこない。様々な人物が恋心を抱えているのに、そのどれひとつとしてきゅんとこなかった。この時点で、いくら青春映画としてうまくできていても、「ハチクロ」ではないような気がします。映画が好きな人には薦めても良いけれど、ハチクロ好きには薦めないでおこうと思う、そんな映画でした。ロッテンマイヤー先輩出てきませんし。あ、あと1番のひっかかりはエンディングロールの嵐の歌、あれはいただけない。歌そのものがどうのではなく、スピッツの歌でハチクロっぽい世界を築いてきていたところを、歌が切り替わって急に冷めてしまうのがダメだ。映画館で誰かの着メロが鳴っちゃった時くらいのガッカリ感があります。「ゆれる」の方は、やっぱりあともう1回くらいは観に行っても良いかなと思います。内容も好みですが、何よりオダギリジョーの裸体が必見だと思います。怒り顔も良い。彼は笑顔より、怒って睨んでるくらいの顔の方が色気があって良いです。彼が出た映画の中で、今のところ2番目に好きな映画です。



● 8月4日(金) ●

 お盆は実家に帰らないという話をするために朝、母に電話を入れたところ、祖母の初盆だから来週帰ってこないのなら明日の月命日の墓参りに一緒に来いと言われて、急遽、週末は実家で過ごすことになりました。愛娘に会えるので実家に帰ること事態は嬉しいことなのですが、問題は明日のスケジュールです。「墓参りは午前中にいかなあかんからね、6時に行くよ」…ってお母さま、いくらなんでもそれは早すぎやしませんかね? そして、いくら墓が実家から車で5分の距離とはいえ、6時に墓参りする為には私、今夜のうちに帰っておかないと電車がないわけですが? 私、もう会社に着いちゃってるので泊まり支度とか一切持っていないわけですが?
 渋る私に母が繰り出した技は「必殺!ちらしずし」。ああん、それは禁じ手ですよぅ。私、母の手料理の中でちらしずしが一番好きなのです。自分では作れない(手間がかかるから)。勝敗はもちろん、西〜母のォ山〜! 決まり手は呼び戻し。昼休みに社用車(自転車)かっ飛ばして荷物を取りに戻り、その時のあまりの暑さに魂が半分抜け出てしまいそうになりました。光の向こうにお花畑が見えたよ…!(幻覚)。



● 8月3日(木) ●

 仕事がハネた後、ものすごい勢いで社を後にし、飛び込むように電器屋に駆け込みました。嘘です、実際は人並みのスピードで人並みの落ち着きを見せつつ店へ行っています。前述のはほら、心象風景ってやつですよ。気持ちはものすっごい逸っていたわけで。さてさて、それは何故かと言いますと(ベンベン)、はね学への入学のためです。はばたき市とかいう架空の土地でですね、今更ながら高校に入学して3年間周囲の男を手玉に取って過ごそうという目論見です。とんでもない高校生ですね! でも、そういうゲームなんですもの。攻略相手によっては、3年間1度も勉強しない、なんてことがまかり通る高校生活なんです。まあ、現実にもいますよね、そういう高校生。
 ついでに本屋にも寄って、REBORN!とムヒョロジの新刊を購入。未だヒロインが表紙にも背にも描かれないREBORN!ですが、もしかして最終巻までととってあるのかなと思い始めました。帯ギュの藤田と同じ扱いですね(<藤田はヒロインではありません)。週刊誌のコミックス刊行ペースに慣れてしまうと、月刊誌のコミックスがたまらなく遅く感じてしまうなぁと思っていたところで連鎖的に思い出したので、頭文字Dの新刊も購入。こちらは久しぶりすぎて、前巻がどんな話で終わっていたかすぐには思い出せません。ゴールデンハンマだったかビッグフットだったか、おっさんが出てきたような……(微妙に間違い)。でも大丈夫、有栖川有栖の学生シリーズよりは昔の話じゃ、ない! 書いててちょっと切ない気持ちになりますが、でも、次回作は学生シリーズだと作者の口からはっきり言質をとりましたので、そう遠くない未来に江神さんに会えるわけです。そして、これだって創竜伝の続きを(性懲りもなく)待っているOさんに比べれば明るい未来なわけで。私は田中芳樹ファン以上に忍耐強い人種を他に知りません。あの方達の忍耐は、石の上に3年くらいは座り続けられそうな気配が漂っていますもの。



● 8月2日(水) ●

 亀田選手(長男)のボクシングの試合中継を最後の方だけ観たのですが、流血必至なボクシングを民放で普通に放送しても大丈夫なんだな、というのが一番の感想です。映画なんかだとR指定がついたりするのに。スポーツだからでしょうか? そのあたりの区別が良くわかりません。流血シーンを放送するのが悪いと言っているのではなく(良いとも思っていませんが)、これは良くてこれはダメだとする線引きの曖昧さにモヤモヤするのです。暴力シーンのある映画はダメで、暴力をスポーツというオブラート(ただし透け透け)にくるんだボクシングは良いとする根拠をはっきりしてほしい。そればっか気をとられて、微妙な判定結果も、くしゃくしゃの賞状も、何故か出てきた朝青龍もどうでもいいやと思ってしまいました。あ、でも、ひとつだけ気になったことがありました。兄の方は勝っても歌わないんですね。弟はボクサなのに何故かリングで一曲歌っちゃう人だったと記憶しているのですが、あれは家風ではなく、個人の趣味だったのか。
 ちなみに、判定の公正さについて色々ありそうですが、TV中継するようなスポーツは少なからぬお金が絡んでいるので、いずれのスポーツにもどこかしら公正でない部分があると思っているのでどうでも良いです。フィギュアスケートのミキティが五輪代表に選ばれた時と同じようなものでしょう。もしも亀田選手が真壁くんだったら、全面的に「あれは勝ってたよ!」と鼻息荒く言っていたことでしょうが……。すみません、ときめきトゥナイト世代なので……。



● 8月1日(火) ●

 今日はPL花火の日だな、と思ったところではたと気付きました。こないだの天神祭、忘れてた…! 別に行く予定があったわけではないのですが、忘れたことなんて今まで一度もなかったのに。最近とても、自分に関わりのない事象に対する興味が希薄です。毎朝新聞を読む生活ではなくなったからかもしれませんが、外の世界で何が起こっているとか、今の流行がどうだということが自分の意識にまで流れてこない。積極的に求めないと情報が得られないライフスタイルに移行したので、意欲的に欲する情報しか入ってきません。何というか、うん、これはとても素敵な生き方なんじゃないかと思っています。投資家だったらこうはいかないでしょうが、幸いなことに投資の一切に手を出していないので、世の中の情勢を知らずとも不都合は何ひとつありません。どこかの子供がいなくなっても、どこかの国で残虐な行為が行われても知らずに済みます。知らないことが罪になる事も中にはあるでしょうが、知って何もしないこととの間に、そう大きい差があるとは思えませんし、世の中は知らない方が幸せでいられることが多いと常々思っていたので、割と狙い通りです。できるだけ、他人に左右されない生活をと願っています。
 そんな私が、毎週欠かさずチェックしているのは、近所のスーパーの週末特売チラシ。レタスが189円と98円では、手弁当持参・自炊率9割超な私の冷蔵庫事情にとても大きく影響するんですもの! 引っ越して間もない頃は、日用品の相場がわからないと悩んだものですが、今ではセミプロ級です(何のだ)。ナメコは1袋50円以下なら買い、鶏モモ肉は100g単価100円を切ったら買い、ムネ肉なら50円以下で買いです(笑)。もちろん、いずれも国産に限ります。最近の趣味は、鶏モモ肉の解体作業。「ふふ、そんなくっついたってダメよ。あなた達には別れてもらうわ」などと芝居がかった台詞を唱えながら、嬉々として皮をはぐのです。今のところ誰の賛同も得られていませんが、なかなか楽しいですよ。まぁ、傍目にはちょっと変な人かもしれませんので、一人暮らしの密やかな一人遊びとして終えるのが吉ですが。
 毎日一応、料理を頑張ってはいるのですが献立を考えるのが堪らなく面倒です。だって、何も見ずに作れるものなんて、ひじき煮と肉じゃがとハンバーグと炒め物系とオムライスくらいですもの。そんなわけで、近ごろ頻繁にCMの流れる「DSお料理ナビ」に興味津々です。一人、台所で「オッケィ!」とか言うのって恥ずかしくないのかな…と、いまいち購入に踏み切れずにいるのですが、どうなのかしら。





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